「なるほど………きさまも特別な力をえたんだったな。フフフ、これでやっとおもしろくなってきた」 ガオタイガーの取り巻き連中は目を白黒させあっけにとられていました。 「な…なんてやつだ… 俺たちでもかわすのが難しいあのガオ様の太刀を見切ったというのか!? バ、バカな…」
ガオタイガーはニヤリと笑いました 「オレの剣をかわせる奴がまさかこんな剣術のイロハも知らぬど素人の中にいやがるとはな……しかもそれが身分が低いただのネコ好きのとりえがない奴だとは……まったく笑わせるぜ。おまえのような奴は目障りだ」
「やはり死んでもらうしかないな」 百戦錬磨のガオタイガーはすぐにタカヒロのスピードへ対策をうちます。 (第二の試練で圧倒的パワーをえたオレとは違い、どうやらこいつはすさまじいスピードを手に入れたようだ。クックック、だが今のオレならどんなに素早いやつでもとらえることができる!)
「見せてやるぜ!どうしてオレ様が最強騎士といわれるのか、そのゆえんをな!!」 ガオタイガーのすさまじい気迫に負けまいと、タカヒロは必至でした。 ガオタイガーはサーベルを両手でにぎりしめると、なぎ払いをしました。するとどうでしょうタカヒロに向けて風の刃が襲いかかります。
そして、標的であるタカヒロを風の刃がとらえるとホホをかすり血がしたたります。 さらに、体重の軽いタカヒロはその突風に巻きとられ、はるか上空へ急上昇するのでした。 「いくら逃げ足がはやいキサマでもこれではどうにもなるまい!これで終わりだ!」