「や、やったぞーーー!ついに見つけたのだ、この世界を破壊創造する最後のマスターキーを!! はーはっはっは!…これだ、この美しいメロディーが奏でられていたため世界は今まで優しく美しかったんだ。俺がこのままこんな反吐が出る世界がつづくことに我慢できるはずなかろう!
すぐにかきかえてやるぞ、絶望と恐怖のメロディーにな!!」 魔王使いがたてごとに手をかけメロディーを止めようとすると、後ろから手がのびてきて、魔王使いの手首をがっしりつかみロックしました。 「いい加減にしろ!この大馬鹿野郎!!」 「!!…タ、タカヒロ!?」
タカヒロは魔王使いの腕がねじ切れてしまうほど強い力でしめあげました。 「お前がやろうとしていることでいったいどれだけ の多くの人に迷惑をかけると思っているんだ……何の罪もない多くの人を何のためらいもなく踏みつぶしやがって……ミ…ミアまで殺しやがって……」
魔王使いはタカヒロの手をふり払うと、 「な、なぜ…お前が巨大したんだ??…あの女のマスターキーは俺がいただいたはず。ま、まさか…」 「お、お前だけは…お前だけは…絶対…ゆ、ゆるさんぞ!!」 タカヒロは巨大化した体で魔王使いに体当たりし、海の中にふきとばしました。
「グヌヌヌヌーーー!お、俺の邪魔をするつもりかっ!?ただのネコ屋のこせがれがずいぶん偉そう口をききやがって!………ず、図にのるのもいいかげんにしろっ!悪魔の加護をえている俺様に勝てるわけがないのだ…あの女のマスターキーの力をえてお前が巨大化しようともな………」