タカヒロと黒々しんじゅ 第44話 ネコふんじゃった 手がネコのしっぽから離れると、タカヒロは落っこちました。 「うわぁぁぁぁーーー!ありがとうネコさーーーん!!」 「ずっとあなたを見守っていますよ」 そう言い残すとネコは時間の中へ戻っていきました。 タカヒロの死亡が確認されて丸1日半がすぎよ... 2024.03.29 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第43話 は??? 「もしあなたがあの時何もしなければ、野良ネコという存在はあの時点で完全に消滅していました。このように会話の中に出てくることはもちろん、頭の中でイメージしたり考えたりすることもできなくなっていたのですよ」 「…!?…」 「この話はむずかしいの... 2024.03.28 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第42話 時間の中 一方、タカヒロはというと2匹の野良ネコを助けたために渦巻きのまきこまれグルグルと水の中に消えたのですが、その様子をはるか上の宇宙からながめていた存在があります。 人間がうまれるよりはるか以前、地球がうまれたイベントにかかわったネコです。 こ... 2024.03.27 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第41話 よみがえるガオタイガー 「夜が明けようとしている。 三途の川の水を飲んでもう丸一日苦しんでいる。 二人ともこのまま生き返ることなく死んでしまうかもしれぬ…」 王様は苦悶の表情をうかべました。 「王様!さきほどガオタイガー様もタカヒロ同様 心臓が完全に停止し体... 2024.03.26 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第40話 限りない欲望 まるで次元のちがう圧倒的な力の前に、 ガオタイガーは耐えることができませんでした。 意識がとおのき何も考えられなくなると、 まるでアスファルトがローラーで踏み固められるように、 大蛇がもつ絶大な力がガオタイガーの中にしみこみ、 己と一体化し... 2024.03.25 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第39話 魂離れて 「タカヒロよ、飲んで死ぬことになればただの愚か者。 結果として勇気があるとは認められぬぞ。それでもよいのか?」 「よ~く考えるんだな、つるつる頭。 お前のような身分の低い者が生きのこる可能性はない! たとえ運よく生き返ったとしても、 ... 2024.03.22 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第38話 選択のとき 「ひとりも!?」 ガオタイガーは思わず立ちあがります。 「それはおかしい! なぜならすべて飲んで生き残ったものがいないのに、 どうしてこの試練で特別な力を得られると分かるのですか?」 「いやそうではない。 この水を少しでも飲んで生き返... 2024.03.21 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第37話 人智を超えた力 「うむ、この水を飲んで生きのこれば特別な力をえることができる。だが…」 水に王様はそっと指を近づけました。 すると水に触れた指先がどす黒くなって腐りはじめたのです。 「!!」 タカヒロとガオタイガーは驚きのあまり声を失います。 王様の指は生... 2024.03.20 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第36話 危険な水 翌日、日がのぼりしばらくすると王様が謁見の間にあらわれました。 王様のうしろには白い服を着た従者が クリスタルガラスに入った水差しをうやうやしくもってつづきます。 タカヒロとガオタイガーが王様の前にかしこまりました。 「さていよいよ第2の試... 2024.03.19 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第35話 養母泣く 意を決した初代王は、ついに鳥が止まっている道のまん中にある木の下をくぐり、 そのまままっすぐ進まれた。そうすることで、無事に森を抜けられたのだ」 静まりかえっていた会場から 「オーーー!!!」という大歓声があがると、 拍手が沸きおこりました... 2024.03.18 タカヒロと黒々しんじゅ