まるで次元のちがう圧倒的な力の前に、
ガオタイガーは耐えることができませんでした。
意識がとおのき何も考えられなくなると、
まるでアスファルトがローラーで踏み固められるように、
大蛇がもつ絶大な力がガオタイガーの中にしみこみ、
己と一体化してきたのです。
そして、自分の中に閉じ込めてきた邪悪さがあふれるようによみがえり、
解き放つときがきたことを悟ります。
「はぁ…はぁ…はぁ…まさか…こんなことが…すばらしい力だ!
邪悪な欲望を解放したことで想像をはるかに超える力があふれてくる!
こ、これが人知を超えた特別な力なのか…!!」
邪悪さをときはなち魂に力を込めると、
欲望が欲望をよんで無限の力があふれてくるのを感じます。
「邪悪な欲望の力には限界がない。
願えば願ったぶんだけ欲望をかなえるための力があふれてくる。
オレは今、究極の力を手にいれた!フハハハハ!!
今こそ死の淵からよみがえってやる!!」
ガオタイガーは生き返ることを欲しました。
すると、それに必要な力が魂の奥底からみるみるあふれてくるのでした。