(まちがいない、これはネコの怪物君の毛だ!…どうしてこれがミア姫さまのいなくなった部屋に!?……!!) 「王様、まさか黒々しんじゅを誰かに渡してしまったのではありませんか?」 「あたりまえだ!呪われた黒々しんじゅのことを隠しておきながら何を今さら…実に忌々しい!
余のためを思って宝石商が持ち去ってくれた。おまえはまだ自分がどんな罪を犯したか何も言っておらん。さぁ、全て話せ!白状せんと命はないぞ」 タカヒロはビックリしました。 (他にもたくさんの高価な宝石があるのに、どうして黒々しんじゅだけ持って行ったのだろう??)
「お前がおさめた宝石は一体どこの誰にもらったものだ?そいつがきっと姫をさらったにちがいない!余の一人娘を、よくも~…!!」 王様はタカヒロの首に剣をあて、今にもギロチンのように振り下ろそうとしました。
「王様、ボクは本当に何も知らないのです。正直何が起こったのか? ですが、姫さまがいなくなった部屋のそのゴワゴワした毛には見覚えがあります!もし、王様がボクを信じてくれるのであれば、この命にかえて必ずミア姫さまを連れ戻して見せます!!」