タカヒロはミア姫を抱えると窓をわって外に飛び出しました。しかし、すぐにネコの怪物君につかまってミア姫とともに部屋につれもどされます。 「この黒々しんじゅさえあれば、どんなことでもできる。じつに愉快だ。タカヒロお前の命をいますぐ奪うことさえ可能だ!フハハハハハ…
だが俺様のやりたいことはそんなちんけなことじゃない。もっととんでもないことだ。たいへんな時間を要したが、今ようやく実現の時がきた!」 そういうと魔王使いは懐に忍ばせていた短剣をひきぬき、何のためらいもなくミア姫の胸に突き立てたのです。
胸を貫かれたミア姫の体から王家の鮮血が大量にあふれだし、魔王使いがもつ黒々しんじゅに流れ落ちます。 「うぅぅ……うっ…」 ミア姫が倒れようとするのを背後から抱え、どんどん姫の血を黒々しんじゅに吸わせる魔王使いは歓喜し顔は興奮で震えていました。
「タ…タカヒロ…」 ミア姫はどんどん血の気を失い、顔は青ざめ白くなっていきます。 タカヒロは姫を助けようとして人知を超えた特別な力を使おうとしますが、すぐにネコの怪物君の力で封じられしまいました。 逆に、大きな前足で地面に押さえつけられ体を動かすことさえできなくなるのでした。
「タカヒロ、お前はよくやってくれた…この俺のためにな。セカンドマスターキーの持ち主を探す手間をはぶいてくれたのだ」 「セカンドマスターキーの持ち主!?……ま、まさかミア姫が!!…」 「そうだ。お前が心をときめかせ夢中になったこの女こそセカンドマスターキーの持ち主だっ!」