タカヒロと黒々しんじゅ

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第11話 ご馳走を前に

ネコの怪物君は影の中に消えしばらくすると、大きな袋をくわえて再び影の中から姿をあらわしました。 「やや!こ…これはボクの大好物のスパゲティとピザ!う…うまそう!!」 よくみるとそれはもっとも有名な三ツ星レストランで出されている料理でした。 ...
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第10話 化けネコあらわる!

養母は買ってきたお薬を、おそるおそるまぶたの上にぬってあげました。すると、タカヒロの目は開き元に戻ったのです。 「タカヒロ…ごめんね。お薬を買うのにこんなに時間がかかってしまって… もう食べるものもないし、家の中のものもすべて売り払って… ...
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第9話 母の言葉

おなかがへってノドもカラカラ。そのうえ何も見えないまま、やっとのことで我が家にたどりいたタカヒロ。 「ひ、ひどか目に…あわ…された! 母上…た…すけて…」 かすれる声をしぼりだすとそのまま気を失いました。 行方不明になって心配していた養母は...
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第8話 仮想世界からの脱出

さてこちらは、自分がつくった仮想の世界に閉じ込められたタカヒロ。 ネコの口から光がみえなくなって、「インチキおじさんの隕石頭!!」と叫んでいました。 悔しがっても仮想世界はどんどん暗くなるし、時計もどんどんうすれて消えていきます。 タカヒロ...
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第7話 夢やぶれる

魔法使いは声を荒げ「ゼロサムゲーム!」と絶叫しました。するとたちまち、仮想世界はリアルな現実へと戻り、仮想世界との接続は途絶えます。 自分のイメージがつくりだした仮想世界に閉じこめられたタカヒロ、もうそこから一生死んでも出ることができなくな...
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第6話 おじさんともめる

タカヒロがUSBメモリを頭に差し込み回すと、頭がスッキリしておじが言ったことをすべて思い出したのです。 そのため、おじがいったことを何から何まで完璧にやってしまうことができました。 階段から裏階段、そして泉に入り時間の方程式をよけて黒々しん...
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第5話 一気に話されても困るのだ

そういうと魔法使いはタカヒロの額をなでながら呪文を唱えました。 「痛いか?」「痛くはないけど…あれ?暗闇の中がよく見える!」 「そうだ、その調子で闇に目をならすのだ… よいか、ここからはお前1人でやらないと全て水の泡になってしまう」 そう言...
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第4話 心眼

「コホン、まずお尻を隠すとしよう。さぁタカヒロ、 この世でまだ誰も経験したことがない素晴らしい世界をみせてやろう」 こういって、懐から小さな箱をとりだすと、 「さぁ、目をとじるんだ。そうすれば目の前は真っ暗になるはずだ。 そして、心の中でし...
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第3話 仮想世界deおなら

翌朝、タカヒロが立派なネコを抱いているのをみて養母はびっくりしました。 あわてて周りをキョロキョロ見回すと、タカヒロが勝手にどこか偉い人の飼いネコを盗んできたと、思ったのです。 「どこのお家から盗んできたんだいお前?いくらネコが好きでもダメ...
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第2話 おじさんの長い話

その翌日、魔法使いは朝タカヒロを探していると、いつものように野良ネコたちの中に混じって、楽しそうにしているタカヒロを見つけました。 かけよってタカヒロを抱くと喜びながら言いました。 「今夜お前の家にいくから、これでご馳走を用意してくれ」 こ...