タカヒロと黒々しんじゅ 第101話 消え去る希望 弦が切れ竪琴のメロディーがやむと同時に、空気がとまり風が吹かなくなりました。そして次に、水の流れが完全にとまったのです。 世界をうごかすプログラムが徐々に停止し、音がしない不気味な静けさが世界中に広がります。 世界の終わりが近づいていること... 2024.06.18 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第100話 魔王使いの賭け お前たちが消えたあと新世界の創造主となって恐怖と絶望がみなぎる過酷な世界をつくる」 この言葉にタカヒロは何だかイヤなものを感じました。 「何をたくらんでいる?…あがいてもムダだ!」 「フッフッフ………この世界はもうすぐ終わる!」 魔王使いは... 2024.06.17 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第99話 屈辱 ニャーは巨人には歯が立たないですニャ~…」 ネコの怪物君は魔王使いの命令にしたがうことができないと判断し、命令を無視して黒々しんじゅに戻ろうとしました。 でも、首ねっこをつかまれたままでしたので、戻ることができずにタカヒロの手の中で暴れはじ... 2024.06.14 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第98話 両者激突 魔王使いはあたりの禍々しい気をあつめると、呪いの言葉を大声でとなえタカヒロを殺そうとしました。 しかし、タカヒロは怒りで巨大化したため、生命力がみなぎりそれを寄せ付けず跳ね返すのでした。 「…!?…俺の呪いをうけて何ともない……だと…」 「... 2024.06.13 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第97話 決戦の火ぶた切る 「や、やったぞーーー!ついに見つけたのだ、この世界を破壊創造する最後のマスターキーを!! はーはっはっは!…これだ、この美しいメロディーが奏でられていたため世界は今まで優しく美しかったんだ。俺がこのままこんな反吐が出る世界がつづくことに我慢... 2024.06.12 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 96話 ミア姫死す 離れていかないようにタカヒロがミア姫を抱きしめると、彼女のタカヒロに対するあふれる想いとぬくもりが、体全体からほとばしり伝わります。 「…どうして……どうしてこんな…こんなに…」 何度もいいながら、声がふるえ自分の中にミア姫が溶けていくのを... 2024.06.11 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第95話 別れのとき 「ひ、姫…!?」 声のした方へ手をのばし、砂の中をさぐってみました。が、冷たい砂の感触が返ってくるだけでした。 「タカヒロ…今までありがとう。あのね…もう時間がないの…声…ききとりにくい…ゴ…メン…あなたに伝えたい…こと… よく きいて… ... 2024.06.10 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第94話 心死す 「フッフッフ…もうすぐだ。この調子で掘りすすめればあと5分で底に手がとどくぞ!」 大量の光の粒子が砂漠のまわりにかきだされてゆきます。 特別な力もそして最愛の人も失ったタカヒロは、魔王使いがかきだす砂やドロとともに埋もれていくしかありません... 2024.06.07 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第93話 最下層 タカヒロはもうミア姫を探そうとする気を完全に失っていました。 魔王使いは地上をしらべ終わると今度は海に手をのばし、海底の奥深くから砂や泥をすくいたんねんに調べはじめました。 「邪魔だ、どけっ!!」 クジラやシャチをつまんで大地の彼方に放り投... 2024.06.06 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第92話 そびえたつ巨人 おそらく頭が良くズル賢い奴がどんどん寿命をのばす。知恵をつけさらに強い支配力をもつようになる。それこそが望む未来。生きるか死ぬかの弱肉強食の世界。愛や平和ではなく恐怖と絶望しかないのだ。それこそまさにユートピア。一刻も早く実現させ、モンスタ... 2024.06.05 タカヒロと黒々しんじゅ