タカヒロと黒々しんじゅ

第59話 笑うガオタイガー

「ふっふっふ…よーしいいぞ…きさまが観客に気をとられたスキに飛ばしたんだ。しょせん闘いにおいてはど素人、自分以外のことに気をとられる=命を失う、なのだ!」 爆発によって、タカヒロの左手には大きな穴が開いてブラブラになりました。かろうじてつな...
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第58話 狂気

固くにぎりしめた手をひろげ一振りすると、圧縮された水がとびちります。そして、一気に膨張し闘技場をゆるがすほどの大爆発がおきたのでした。 「ハッハッハ…覚悟はいいな!オレ様を本気にさせてしまったことを後悔させてやる」 「ど、どうして…爆発する...
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第57話 ムキムキ野郎

「が…がが………」 とどめの頭突きを筋肉でカバーできない後頭部にくらい、前のめりになったガオタイガーは、大きな音を立てて倒れてしまいました。 「お、おのれーーー!!!」 屈辱で鬼の形相になったガオタイガーは、何を思ったか 「ふ…ふふふ…」 ...
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第56話 形勢逆転

がれきの中から立ちあがろうとしたガオタイガー。しかし、視界がゆれてドウと崩れ落ちます。 「お、おのれ!ゆるさんぞ!!」 イメージの力で体を回復させようとしますが、あまりの屈辱で思うようにいきません。 「よ、よくもオレ様に恥をかかせてくれたな...
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第55話 ピンチはチャンス

すぐさまシャチのように飛び上がるガオタイガー。 サーベルがうなりをあげて、竜巻の中でもがくタカヒロの体をミンチにするべくおそいかかりました。 「!!」 その時、まるで時が止まったようにタカヒロのまわりの時間がゆっくり流れはじめます。 ものす...
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第54話 絶体絶命

ガオタイガーはサーベルを構えるとふたたびタカヒロに向けて構えました。 「フン、復活したくらいでいい気になるなよ。死にぞこないのくせにしょうこりもなく粋がるとは本当にバカなやつだ…」 「お前はミア姫様にはふさわしくない人だ!さしちがえてでも絶...
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第53話 時間の使い方

タカヒロは目を開けると、不思議そうな顔であたりをみわたします。 「よかったー!あの子は死んでいないよ…無事だよ、ホラあんたもご覧!!」 顔をおおい指のすきまからおそるおそるみていた養母は元気になったタカヒロに歓喜すると、それをみせてあげよう...
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第52話 人知を超えた特別な力

「心臓は無事のようだが、肺がこれではまさに虫の息。時間の問題だな…」 ガオタイガーは高笑いをしたあと、会場の観衆に向けてサーベルをつきあげ勝利したことを示しました。 会場中からはもちろん、VIP席にいならぶ貴族や大臣からも割れんばかりの大き...
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第51話 圧倒的な差

「オレはまだイメージによる本当の力も出していないのだ。これでもう逃げることはできんぞ。さぁ、どうする?」ガオタイガーが十字を切るとそこには、猛烈な風による十字路ができあがりました。風の十字路の中にタカヒロを閉じ込めたのです。 「フハハハハハ...
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第50話 うっとしい奴

ガオタイガーはタカヒロのいる上空へ飛び上がります。 きりもみの中でもみくちゃになっていたタカヒロ、その顔面を有無を言わさぬガオタイガーの巨大な拳が直撃しました。 タカヒロは闘技場の地面にたたきつけられ、目はグルグルまわり 意識はもうろうとし...