タカヒロと黒々しんじゅ

第49話 笑うガオタイガーと怯えるタカヒロ

「なるほど………きさまも特別な力をえたんだったな。フフフ、これでやっとおもしろくなってきた」 ガオタイガーの取り巻き連中は目を白黒させあっけにとられていました。 「な…なんてやつだ… 俺たちでもかわすのが難しいあのガオ様の太刀を見切ったとい...
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第48話 命をかけて

ガオタイガーとタカヒロは会場の中央にある円形闘技場にうつり、お互いの1つしかない命をかけて対峙するのでした。 「バカめ、このオレがせっかく忠告してやったのにノコノコ出てきやがって。よっぽど死にたいらしいな」 タカヒロの両手がほのかに輝きます...
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第47話 最終試練

そこまでいったとき、タカヒロはこんもり盛り上がった自分の両手を見つめました。 「あの水を飲んでボクも特別な力をえたんだ。もしここであきらめたら、一生後悔する。そんな気がする」覚悟したそのときタカヒロの両手が光ります。 「な、なんなの??…こ...
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第46話 ガオタイガーの忠告

「タカヒロが…また死ぬ……」 養母はオロオロして料理を落とします。 タカヒロはうつむくと、おびえるネコをそっと服の中に入れました。 「ふははは、きさまも人知を超えた力をえて自信があるんだろうが、オレ様がえた力のおそろしさはそんなもんじゃない...
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第45話 不吉な予感

「は、母上!?…そうか…ボクは生きてかえったんだ!ネコに運んでもらって…」 「よかった、よかった、タカヒロ!!お前なら必ず生きて戻ってくると信じていたよ。でもね…」 そういうと養母は目からポロポ涙をこぼしました。 「…し…死ぬん…じゃ…ない...
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第44話 ネコふんじゃった

手がネコのしっぽから離れると、タカヒロは落っこちました。 「うわぁぁぁぁーーー!ありがとうネコさーーーん!!」 「ずっとあなたを見守っていますよ」 そう言い残すとネコは時間の中へ戻っていきました。 タカヒロの死亡が確認されて丸1日半がすぎよ...
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第43話 は???

「もしあなたがあの時何もしなければ、野良ネコという存在はあの時点で完全に消滅していました。このように会話の中に出てくることはもちろん、頭の中でイメージしたり考えたりすることもできなくなっていたのですよ」 「…!?…」 「この話はむずかしいの...
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第42話 時間の中

一方、タカヒロはというと2匹の野良ネコを助けたために渦巻きのまきこまれグルグルと水の中に消えたのですが、その様子をはるか上の宇宙からながめていた存在があります。 人間がうまれるよりはるか以前、地球がうまれたイベントにかかわったネコです。 こ...
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第41話 よみがえるガオタイガー

「夜が明けようとしている。  三途の川の水を飲んでもう丸一日苦しんでいる。  二人ともこのまま生き返ることなく死んでしまうかもしれぬ…」 王様は苦悶の表情をうかべました。 「王様!さきほどガオタイガー様もタカヒロ同様  心臓が完全に停止し体...
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第40話 限りない欲望

まるで次元のちがう圧倒的な力の前に、 ガオタイガーは耐えることができませんでした。 意識がとおのき何も考えられなくなると、 まるでアスファルトがローラーで踏み固められるように、 大蛇がもつ絶大な力がガオタイガーの中にしみこみ、 己と一体化し...