タカヒロと黒々しんじゅ 第39話 魂離れて 「タカヒロよ、飲んで死ぬことになればただの愚か者。 結果として勇気があるとは認められぬぞ。それでもよいのか?」 「よ~く考えるんだな、つるつる頭。 お前のような身分の低い者が生きのこる可能性はない! たとえ運よく生き返ったとしても、 ... 2024.03.22 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第38話 選択のとき 「ひとりも!?」 ガオタイガーは思わず立ちあがります。 「それはおかしい! なぜならすべて飲んで生き残ったものがいないのに、 どうしてこの試練で特別な力を得られると分かるのですか?」 「いやそうではない。 この水を少しでも飲んで生き返... 2024.03.21 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第37話 人智を超えた力 「うむ、この水を飲んで生きのこれば特別な力をえることができる。だが…」 水に王様はそっと指を近づけました。 すると水に触れた指先がどす黒くなって腐りはじめたのです。 「!!」 タカヒロとガオタイガーは驚きのあまり声を失います。 王様の指は生... 2024.03.20 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第36話 危険な水 翌日、日がのぼりしばらくすると王様が謁見の間にあらわれました。 王様のうしろには白い服を着た従者が クリスタルガラスに入った水差しをうやうやしくもってつづきます。 タカヒロとガオタイガーが王様の前にかしこまりました。 「さていよいよ第2の試... 2024.03.19 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第35話 養母泣く 意を決した初代王は、ついに鳥が止まっている道のまん中にある木の下をくぐり、 そのまままっすぐ進まれた。そうすることで、無事に森を抜けられたのだ」 静まりかえっていた会場から 「オーーー!!!」という大歓声があがると、 拍手が沸きおこりました... 2024.03.18 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第34話 初代の王 大勢の前で恥をかいたガオタイガーでしたが、 すぐに頭を冷やすとおかしなことに気づきます。 「失礼ですが王様、この問題にそもそも答えはあるのでしょうか? そもそも問いが矛盾しているのですから答えなんてありますまい! いったいどうやって初代... 2024.03.15 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第33話 勝敗の行方 「では、第一の試練の勝者を発表する。 第一の試練の勝者、タカヒローーー!!!」 ガオタイガーは自分の耳を疑いました。 「な、なんだと!!バカな!!!」 タカヒロは観客席とそこにいる養母とネコにむかって手を振りました。 「母上ヤッターよ!今... 2024.03.14 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第32話 タカヒロの答え タカヒロは自分がネコだったらどれだけ良かったろうと思いました。 すぐにこの場所から逃げ出したかったからです。 額からの脂汗がとまりません。 ぬぐってもぬぐってもしたたる脂汗。 制限時間は残り1分をきりタカヒロは限界でした。 (…悩んでいて... 2024.03.13 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第31話 余裕ガオタイガー 『私はウソしか申しません。あなたに正しい道を教えましょう。 左の道を進みなさい。そうすればこの森から出られ、その先には広くて豊かな大地が あなたを終わりなき繁栄へと導くことでしょう』この問いに初代の王は正しい答えを出された。そして森を抜け、... 2024.03.12 タカヒロと黒々しんじゅ
タカヒロと黒々しんじゅ 第30話 頭が良いのはどっち? 「冗談きついぜアイツ、あんな小さな体で!それに頭にも毛がまったく生えてないぞ、どっわははは」 静かになるのを待っておもむろに王様は立ち上がりました。 「王家がはじまって以来、 王から王へと代々受け継がれてきた試練、 それが『3つの試練』であ... 2024.03.11 タカヒロと黒々しんじゅ