第114話 新しいメロディー
(…あなたには私がついている。…忘れないで…) (ミ、ミア…!?ま、まさか………でも、もう…ダメなんだ。竪琴がとまってしまってどうしても戻せない。それで…世界はもう終わる。そうすればキミも含めて何もかも…) (タカヒロ…竪琴を!) きっとあ...
第113話 追いつめられる
砂漠の中央が裂けたとおもったら、その底に黒い渦があらわれ竪琴が埋められていた大地を飲みこみはじめます。 タカヒロはあわてて竪琴を地中から引き抜き外に出すと、黒い渦をよけて脱出しようとしました。でも、竪琴をもとに戻すことは完全にできなくなって...
第112話 すべて崩壊
「ボクからもらった血でもいったんあなたの体に入ったらもうボクの血じゃない。最も大事な場面でミスったな、魔王使い」 タカヒロは悲しそうな顔をすると、亡くなった魔王使いの恨みと苦しみのこもった目をそっととじました。 世界の崩壊が加速するなか、タ...
第111話 むなしい決着
「ハッハッハ!まさかあんなヘタな芝居にひっかかってくれるとはな…俺があの女を生き返らせるわけなかろう。いま唱えた呪文はあの世から再び死神を呼びだすためのものだ。今度は確実にお前に死んでもらう。俺を助けたためにお前は死ぬんだ。 女のために俺を...
第110話 復活
そのときタカヒロの前に立つ相手の顔を見た王様は、手がふるえおもわず望遠鏡を落としてしまいました。 望遠鏡は物見やぐらをコロコロころがり、はるか下の石垣に落ち割れてしまいました。 「あ…あの男…ロクサーヌとの結婚をめぐって余と闘った男だ あや...
魚がおならした!?
ピヨピヨ②
第109話 懇願
「ボクは竪琴を戻して、世界がこのままつづくようにする。お前はあの世で悪行を反省するんだ…」 「…ゲホ…ゲホ…」 魔王使いは何か言おうとしましたが、血がノドにつまり咳こみます。 「ハァ…ハァ…お願いだ…あの女を生き返らせるから…お前の血を…俺...
第108話 お迎えのとき
「つまり、生き残ったものが新しい世界の扉をひらく…そういうことだな。フッフッフ、まさかここまでお前と深くかかわることになるとはな…運命は占いでも全く予想できない」 希望がみえてきてタカヒロは心の底から力がみなぎってきました。 メロディーの余...